2012.8.8 On Sale
Organ Eyes「Organ Eye」

オルガン・アイズ「オルガン・アイズ」/CADE-0003/¥2,800(Tax In)
発売日:2012.8.8/制作・発売:カデンツァbyティートックレコーズ/販売元:ディスクユニオン
お問合せ:kado@t-tocrecords.net www.t-tocrecords.net/cadenza.html

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Organ Eyes - Organ Eyes

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メンバー:
Tommy Campbell (Drums)
Haruhiko ‘HARU’ Takauchi (Guitar)
Daisuke Kawai (Organ)
Raymond McMorrin (TS,SS)

Organ Eyes 1st Album "Organ Eyes" by t-toc records

収録曲
01.Joshua Written By Victor Feldman (arranged by Tommy Campbell & Aydin Esen)
02.Barcelona Written By Al Gafa (arranged by Tommy Campbell)
03.When Johnny Comes Marching Home Written By Percy Gilmore
04.Come Back As A Flower Written By Stevie Wonder
05.Poinciana ~ Joy Spring Written By Nat Simon / Written By Clifford Brown
06.They Won’t Go When I Go Written By Stevie Wonder
07.The Good Life Written By Jack Reardon

メディア掲載

Jazz Life 2012/9月号CD review

赤旗新聞2012/8/26日曜版

ジャズオルガンを堪能するために

 JAZZを想起させる楽器でまず最初にオルガンを思い浮かべる人はあまりいないだろう。サックスやトランペット、そしてピアノがジャズのインストゥルメントとして認知されているのが一般的だ。しかし、パイプオルガンの廉価版としてアメリカ中の教会に設置されたハモンドオルガンは、黒人達にとってピアノ以上に身近な楽器だった。ゴスペルとともに高らかに鳴らされたこの楽器は、瞬く間に彼らのイマジネーションの一部となり、ジャズやロックに採用されることになる。レスリースピーカーの開発がその発展に拍車を掛け、ハモンドサウンドはJAZZのメイン・インストゥルメントとして確固とした地位を築く事となった。
 そして今回、ORGANJAZZファンが待ちに待ったアルバムが遂に完成した。トミー・キャンベル(ds)がオルガンプレイヤー河合代介とともに東京でスタートさせた「OrganEyes」は、ジャズオルガニストの叔父ジミー・スミス、そしてすべてのハモンドB3プレイヤーに捧げたプロジェクトで、昨年まで日本全国で精力的にライブ活動を重ね、着実にファンを獲得して来た。今回は日本が誇る名ギタリスト・高内'HARU'春彦、サックスにはジャッキー・マクリーンを師に持つレイモンド・マクモーリンを迎え、トミー曰く「最高の布陣」でファーストアルバムのレコーディングに臨んだ。
 このレコーディングは高品質録音で名高いティートックレコーズの代表・金野貴明の呼びかけで実現したもので、彼が昨年12月に茨城県常総市に創設したティートックスタジオで2012年1月行われた。このスタジオはアコースティックサウンドの録音のために徹底的にこだわり抜いたレコーディングスタジオで、周囲には音を阻害する一切の障害物がなく、土壌改質から設計、施工までも彼自らの手で行い、専用電柱トランスの設置や独自のオーディオ専用分電盤までをも取り入れている。そして今回のレコーディングはそのスタジオですみずみまで細心の注意を払いながら進められた。特にハモンドオルガンのレコーディングはレスリースピーカーの周波数特性故、非常に慎重なマイクセッティングが求められる。今回は河合の意向により2台のレスリースピーカーを設置し、より深く繊細なハモンドサウンドを録ることを目指した。振幅変調を十分に意識し、トップとボトムにそれぞれ合計4本のマイクを立て、全ての音を漏らさぬよう細心の注意を払いながらセッティングした録音は、このアルバムのスポットとなっている。(ライナーノーツより抜粋)
江原伊草二(ジャズ評論家)


MEMBER
トミー・キャンベル(Drums)
1957年アメリカ、ペンシルベニアに生まれる。プログレッシブなものから伝統的なジャズ、ファンク、R&B、ボサノバ等すべてのポピュラー音楽に通じる伝説的ドラマー。ディジー・ガスレピー、ソニー・ロリンズ、マンハッタン・トランスファー、ジョン・マクラフリン、ミンガス・ビッグ・バンド,渡邊貞男等のツアー及びレコーディングに参加している。代表作に、グラミー賞のノミネートを受けたミンガス・ビッグ・バンドの"LiveinTime"やソニー・ロリンズの"Sunny Days Starry Nights"等がある。

高内HARU春彦(Guitar)
宇都宮市生まれ。15歳からギターを始める。 東京造形大学絵画科卒業後’80年に渡米。NYで活動を開始。90年に初リーダー作『銀河宇宙オデッセイ』をリリース。92年に米国ブルーノート(マンハッタン)から全米デビュー。ウェインショーター、スタンリータレンタイン、ポール・モチアン、ジャコ・パストリアス、ジョージョーンズjr.、等多数のバンドやセッションを経験。現在は自己のトリオを中心に 日本、アメリカで活動中。リーダー作『ハル・ソロ』 ポリスター(JAZZBANK)等10枚以上。

河合代介(Organ)
1965年豊橋市生まれ。 10歳より独学でハモンドオルガンをマスターする事を志す。 13歳の時、オルガンのJimmy Smithを聴いて衝撃を受け、以来ハモンドオルガンの可能性に挑戦。1988年から倉田信雄に師事。翌年よりスタジオミュージシャンとしての活動開始。 浜崎あゆみ、嵐、中島美嘉、平原綾香などポップスの一線で活躍するアーティストと多数のレコーディング、ライブ・セッションに参加。1998年よりジャズオルガンプレイヤーとしても活動を開始。日野皓正、峰厚介、渡辺香津美、矢野沙織、クリヤ・マコト競演。2003年よりTommy Campbell(ds)と「Organ-EYES Session Band」を始動したオリジナルメンバー。

レイモンド・マクモーリン(Tenor sax,Soprano sax)
11歳からテナーサックスを始め、1997年ペンシルバニア州フィラデルフィア芸術大学ジャズ科に入学、1999年にはコネチカット州ハートフォード大学に転校し、アルトサックス奏者のジャッキー•マクリーンが設立したジャズ専攻科にてジャッキー•マクリーンと出会い、師事する。2004年4月にはニューヨークのブルーノートにピアニストのホレスシルバーのライブメンバーとして出演。2005年に来日、活動の拠点を東京に移す。以降、ハンク•ジョーンズ、トミー•キャンベル、大坂昌彦、日野皓正などの国内外の才能豊かなアーティストとの共演。