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収録曲
I. コパカバーナ (コパカバーナより)
II. エターナリー (ライムライトより)
III.シンドラーのリスト (シンドラーのリストより)
IV. メモリー (キャッツより)
V. 私のお気に入り (サウンド・オヴ・ミュージックより)
VI. サンキュー・フォー・ザ・ミュージック(マンマ・ミーア!より)
VII. 星に願いを (ピノキオより)
VIII. ムーン・リバー (ティファニーで朝食をより)
IX. 愛はきらめきの中に (サタデー・ナイト・フィーバーより)
X. スイート・メモリー (ペンギンズ・メモリー幸福物語より)
XI. アイ・ガット・リズム (クレージー・フォー・ユーより)
XII. めぐる季節 / 海の見える街 (魔女の宅急便より)


川村奈美子(p)



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2014.10.22 OnSale(通常盤)
川村奈美子「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」

原曲を尊重しながら、全ての編曲を川村奈美子が手掛けたクラシックアレンジメントによるイージーリスニング集。
映画音楽とミュージカルナンバーからなる、力強く、繊細で上品なピアノソロ作品。
【96KHz/32bit/T-TOC高解像度録音】

コパカバーナ Copacabana (At The Copa)
1978年に大ヒットしたバリー・マニロウの楽曲であり、ラテン・ダンスの明るく軽快な曲風を特徴としている。ナイトクラブを舞台に、ローラ、トニー、リコの三人をめぐる物語がワイルドなサスペンスドラマ仕立てに歌われている。この曲のモデルとなったナイトクラブは、ニューヨーク市の“コパカバーナ”。この歌を基にして作られたTVミュージカル(1985年公開)にバリー・マニロウがトニー役で出演し、以後、キャストを変えて世界各地の舞台で公演された。

エターナリー Eternally
喜劇王チャップリンのヒット作「ライムライト」(1952年公開)のテーマ曲で、自身の作曲。チャップリンと言えば、山高帽、ドタ靴、ステッキ、アンバランスな上着とズボン、アヒル歩き、ちょびひげ、はにかんで微笑む姿などが目に浮かぶ。チャップリンは、ユーモアと風刺、豊かさと貧しさ、喜びと怒り、笑いと涙、温かさと厳しさ等々の人間の感情を対峙させた哲学的な作風を確立させたことにより、喜劇王の異名を不動のものにした。映画「ライムライト」は落ちぶれた道化師と才能あふれるバレリーナの恋物語。劇中で流れる、もの悲しさの中に温かさの感じられるメロディーは記憶に刻まれる音楽である。

シンドラーのリスト Shindler’s List
スティーブン・スピルバーグ監督のアメリカ映画「シンドラーのリスト」(1993年公開)のテーマ曲。第二次世界大戦時、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害に立ち向かったドイツ人実業家オスカー・シンドラーの実話に基づいたドキュメンタリータッチの作品である。シンドラーはお金儲けの事しか頭になかったが、冷酷な少尉による残虐な殺戮の繰り返しに賛同できなくなる。そして彼は、一人でも多くの虐殺の危機迫るユダヤ人を救うためにリストを作成し、彼らがアウシュビッツ収容所へ送られる事を阻止すべく尽力したのである。ジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ曲は、悲しみと絶望がひしひしと伝わってくるメロディーが感慨深い。

メモリー Memory
ノーベル文学賞を受賞した詩人で劇作家のT・Sエリオットにより1939年に出版された子供向けの詩集を基にアンドリュー・ロイド・ウェッバーがミュージカル「キャッツ」を誕生させた。キャッツは、1981年のロンドン初演以来、各地でロングランの記録を残している。その中の1曲がグリザベラの歌うメモリーだが、この詩は原作であるエリオットの詩集には入っていない。エリオットはこの詩を途中まで書いたが完成させなかったからである。アンドリュー・ロイド・ウェッバーが、この未完の詩と別の詩を組み合わせて作ったのがメモリーの詩である。都会のゴミ捨て場で年に一度開催される舞踏会に、天上へ召され永遠の命を授けられる特別な一匹の猫を選ぶために野良猫たちが集まってくる。みんなからさげすまれ疎まれているグリザベラは、グリザベラ以外の猫を特別な一匹として選ぶ事を望んでいる猫たちの輪に入れない。そんな誰からも相手にされないグリザベラは天に召される事を望み、長老猫の前で、ゆるぎない厳かな精神を心の底から歌う。メモリーの旋律は、グリザベラの心情を反映し、強くもあり切なくもある。

私のお気に入り My Favorite Things
1959年~1973年ブロードウェイ上演のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のナンバー。ブロードウェイ初演の後、1965年に映画化され大ヒットとなった。舞台は第二次世界大戦が始まるころのオーストリア。7人の個性豊かな子供のいるトラップ大佐の家に住込みの家庭教師として派遣された修道女マリアと一家の人間味溢れる触れ合いが、実話に基づいて描かれている。幸福感の溢れる曲風により人気が高い。

サンキュー・フォー・ザ・ミュージック Thank You For The Music
全編をアバの名曲で構成し、2001年から現在もブロードウェイで上演されているミュージカル「マンマ・ミーア!」
でも歌われ、アバの代名詞とも言われている楽曲。オリジナルの舞台初演はロンドンで1999年に上演され大好評だった。また、2008年には豪華キャストを迎えて映画化され、こちらも大ヒットとなった。

星に願いを When You Wish Upon a Star
1940年公開、ウォルト・ディズニーの長編アニメーション映画「ピノキオ」の主題歌。時計職人であるゼペットが作ったピノキオという人形の冒険物語であるが、人間の良心についても触れられている作品。この主題歌は、ピノキオの監視役に任命されたコオロギのジムニー・クリケットが歌っており、壮大に広がる星空のイメージとロマンチックな甘美さが見事に溶け込んでいる曲である。

ムーン・リバー Moon River
1961年オードリー・ヘップバーンの主演映画「ティファニーで朝食を」の主題歌。ヘンリー・マンシーニ作曲のゆったりとしたメロディーを、劇中でオードリー・ヘップバーンが吹き替えなしに淡々と上品に歌っている。映画の完成試写会後に映画会社の上層部から歌のシーンをカットする案も出されたようだが、ヘップバーンが「カットはさせません」と怒った事により残されたと語り継がれている。

愛はきらめきの中に How Deep Is Your Love
1977年の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の楽曲。この映画のヒットにより日本にもディスコブームが到来し、
「フィーバー」という流行語が生まれ、主演のジョン・トラボルタが右手で天を指すキメポーズも有名になった。舞台版の初演は1998年にロンドンで上演され、ブロードウェイは1999年~2000年。ビージーズとして活動していた三人兄弟は、この映画の作曲と歌を担当した事により大ブレイクを果たし空前のヒット曲となった。

スイート・メモリー Sweet Memories
1983年に松田聖子のカップリング曲としてリリースされたヒット曲。その後、ペンギンのアニメーションでサントリーCANビールの物語風CMソングとして使用されてから再び注目を集め、1985年に「ペンギンズ・メモリー幸福物語」というアニメーション映画も公開された。2010年には、サントリー缶コーヒーのCMとしてオンエアされた名曲中の名曲。

アイ・ガット・リズム I Got Rhythm
ガーシュイン作曲の「ガール・クレイジー」「巴里のアメリカ人」で使用されたメロディーや物語を基に、舞台設定を1930年代のニューヨークへと移し、1992年に「クレイジー・フォー・ユー」というタップダンス・コメディーミュージカルが発表された。アイ・ガット・リズムは、クレイジー・フォー・ユーにおける最大のダンス場面の曲であり、軽快なリズムと響きは、聴く人に幸福感をもたらす。

めぐる季節 / 海の見える街
角野栄子原作、宮崎駿監督、スタジオジブリによる日本の長編アニメーション映画「魔女の宅急便」(1989年公開)の久石譲の作品。魔女の家系のキキが立派な魔女になる為の修行に出るお話。純粋でひたむきだが、少々おてんばな主人公の性格も感じられる、可愛らしくて魅力的な曲である。

川村 奈美子



2014.10.22発売/XQDN-1063/¥2,778+税
制作・発売:カデンツア by ティートックレコーズ/販売元:SPACE SHOWER NETWORKS INC.