プライベートジュネス(発売元: ティーサポート)が朝日新聞に記事掲載されました★
横浜開港150周年。古きよき時代を走っていた横浜の市電を音楽に込めた作品として記事されました!
横浜市電を題材にした新曲「ノスタルジックヒーロー」を初披露したプライベートジュネス=横浜市中区
1972(昭和47)年に全廃された横浜市電の写真に触発された男女ユニットが、市電をテーマにした曲をつくり、横浜・関内のライブハウスで17日、初披露した。横浜のアマチュア写真家が撮りためた市電の写真展がきっかけだった。新曲は今月5日にCDとして全国発売され、来年の横浜開港150周年を見据え、新たな「ご当地ソング」入りをも狙う。
(岩堀滋)
ユニットは、ボーカルの音無ムーンさん(31)=横浜市港南区=と、ギターの国本幸照さん(40)=千葉県市原市=の「プライベートジュネス」。17日のライブで披露された曲は「ノスタルジックヒーロー」で、写真の題材になった60~70年代初期をほうふつさせるレトロ感覚と哀愁を帯びた曲調が特徴だ。
ユニットは00年に結成、横浜を題材にした曲を中心に01年から月4回程度、都内や横浜でライブを続けている。
今回の曲は、横浜・本牧生まれのアマチュア写真家で、04年に亡くなった天野洋一さん(享年68)の写真展が昨年7月に開かれたのを、写真好きの音無さんが見に行ったのがきっかけだった。
生まれ育った横浜に路面電車が走っていたのを初めて知った音無さんが、作詞作曲を手がける国本さんに相談。2人で同市磯子区滝頭の市電保存館で展示されている車両を眺め、職員への聞き取りを重ねながら、天野さんの写真集やDVDを繰り返し見て、1カ月ほどで完成させた。
国本さんは「こうした昔の様子を知ったうえで、多くの人に今の横浜を歩いてもらうきっかけになれば」。音無さんは「市電を通して、生まれ育った街の移り変わりをきちんと楽曲にできたことがとてもうれしい。今後も横浜にこだわった音楽活動をしていきたい」と話す。
過去から現在への移り変わりを音で表現しようと、レコーディングでは曲の中間でギターを生音からアンプを通した音に変えた。汽笛や電車の音、中華街の雑踏などをバックに流すなど、音作りにもこだわりを持たせた。CD発売で収益が出たら、市電保存館に寄付したいという。
天野さんと親交があり、写真展の開催に携わった武相高校鉄道研究同好会顧問の山田京一教諭(51)は「楽曲の形で多くの市民に市電が思い出として残るのはとてもうれしい。写真展がきっかけで若い人たちが動いたと聞き、やりがいを感じた」と喜ぶ。
CDは税込み1050円。問い合わせはティートックレコーズ(03・5789・5354)へ。
■「ノスタルジックヒーロー」(作詞・国本幸照、歌詞の一部を抜粋)
使い古した小さなカメラに/モノクロのフィルムを詰めて
少年の眼差(まなざ)し/年老いた紳士が/写し留めた電車
麦田のトンネルを抜けたら/米軍住宅が広がる
(略)
日本大通り、本町にさしかかり/色づく銀杏(ぎんなん)並木
黄色い車体を夕陽(ゆうひ)に染めて/去り行く電車
野毛の坂をのぼる/モーターのうなる音
(略)
県庁近くの平和球場、隣には高いビル
横浜駅の東口めざし、加速する電車
六角橋の交差点/変貌(へんぼう)の情景
ノスタルジックヒーロー/この町、駆け抜けた
ノスタルジックヒーロー/面影探して/港/横浜
今でも、今でも、滝頭の市電保存館に眠る、7両の電車

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